徳島県の取り組み

動物の適正飼養の啓発

飼い犬・飼い猫・飼い主のいない猫の不妊去勢手術・助成金

飼い犬、飼い猫に子犬、子猫が産まれても適正に飼えない場合は、必ず不妊・去勢手術をしなければならないと法律で定められています。

飼い犬の場合

不妊去勢手術をすることで、生殖器の病気予防、ストレスからの開放、逃走・無駄吠え・マーキングの防止などのメリットがあります。 ただし、手術により肥満傾向になるなど、デメリットもあります。かかりつけの獣医師にご相談ください。

飼い猫の場合

早ければ、生後4ヶ月頃から発情期を迎えることがありますが、成長具合を獣医師と相談し(生後6ヶ月以上かつ体重2kg 以上が一般的な目安)早めに不妊・去勢手術をすることで、手術による負担が少なく、繁殖を未然に防げます。問題行動や生殖器の病気の予防もできます。

問題行動 

鳴き声・さかり・徘徊・かみ癖・マーキング・尿スプレー行動など

生殖器の病気 

子宮蓄膿症・乳腺腫瘍・前立腺肥大・会陰ヘルニア・睾丸腫瘍など

手術のリスク 

肥満傾向や麻酔のリスク、オスは尿路結石になりやすい傾向かかりつけの獣医師にご相談ください。 

発情期のメス猫は大きな声で鳴きますが、この時に外に出してしまうと、ほぼ100%妊娠します。猫の妊娠期間はわずか60日、年に2~3回妊娠し、1回に4~8頭出産します。全てを飼うのは困難になります。

飼い主のいない猫の場合

猫は繁殖力が強いため、人間が繁殖をコントロールしなければ、どんどん増えていきます。 飼い主のいない猫の問題を地域の課題として、猫が好きな方も、そうでない方も快適に過ごすため、 厳しい環境で生きる猫たちが、少しでも快適に暮らし、不幸な命がこれ以上増えないようにするため、 不妊・去勢手術をして元の場所に戻し、エサやトイレのお世話をするTNR 活動にご理解・ご協力をお願いします。

注意​点等

  • 最初の発情期を迎える前に手術をすることで、手術による負担が少なく、繁殖を未然に防げます。 メス猫の場合、妊娠・授乳中の手術による胎児猫・ミルク猫の命を奪うことも防げます。
  • 飼い猫は栄養具合等がよく、早ければオスで3ヶ月、メスで4ヶ月頃に発情期を迎えますが、 飼い主のいない猫は、成長具合や体調がそれぞれのため、成長具合、体調等を獣医師と相談し、 その子にあった時期に実施してください。(一般的な目安は生後6ヶ月以上かつ体重2kg以上)
  • 手術の際は、耳カットをしてもらってください。 耳カットがないと、手術済とわからず、再手術される恐れがあります。
  • TNR 活動で起こりうる以下のことについて、理解のある動物病院に事前にご相談ください。 (手術の予約日に捕獲できない、捕獲した猫が院内に病気を持ち込むかもしれないなど)
  • 手術費用は、動物病院により異なりますが、確認は、動物病院の迷惑にならない範囲でお願いします。
  • 手術後は、体調を崩したり、感染症になりやすいので、いつも以上に見守ってください。 メス猫はしばらく安静にしてください。 オス猫は縄張り争いに負ける、下部尿路の病気になりやすい傾向があります。 オスメスともに、手術後は見守りとエサやトイレのお世話をお願いします。

詳しくは、地域で取り組むTNRリーフレットをご参照ください。

助成金

お住まいの市町村及び徳島県獣医師会(徳島県民対象、10月頃申請、手術時期の指定あり、応募者多数の場合抽選)が助成制度を設けています。
市町村によっては飼い主のいない猫の助成も設けられています。
なお、受付の時期、頭数・助成対象等の制限がありますので、お住まいの市町村にお問い合わせください。

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