動物とのくらし

子犬のしつけ「ほめる?」「叱る?」

子犬のしつけ「ほめる?」「叱る?」

生後2ヶ月半の子犬を飼いはじめました。
しつけ方法を本やインターネットなどで調べていると、叱らずにほめてしつける、という内容のものを多く目にします。
でも、それは初心者の私には少々難しくて・・・。叱ってしつけるほうが楽なように思います。

子犬をしつける場合、ほめてしつける、叱ってしつける、どちらが良いのでしょうか?教えてください。

犬も飼い主も楽しんでしつけを!!

子犬はとても繊細で、神経質な面を持つ子が多いです。実際、大切なこの社会化の時期に子犬に対する接し方を誤ったために、咬みついたりといった深刻な「飼い主不信」に陥る犬がたくさんいます。

恐らく「好ましくない行動をしたら叱る」ということをおっしゃっているのでしょうが、犬だって頼れる相手がはっきりしない子犬時代に、叱るばかりの相手を好きになるというのは難しいのです。それこそ言葉が通じないのですから、自分のために叱ってくれていると理解するのは不可能です。

ですから、一度深呼吸をして、愛犬との生活への考え方を変えてみましょう♪「好ましくない行動」を犬にさせてしまうから、叱りたくなってしまうのです。要は、犬に「好ましくない行動」をさせなければいいのですし、「好ましい行動」に導くことができれば、ほめることができてしまうんです♪

  • 物にいたずらする
    →いたずらされそうな物を犬の届くところに置かない
  • 入られては困る場所がある
    →サークル(囲い)などを利用し、物理的に犬の行動を制限する
  • 排泄の失敗
    →行動の制限をして被害を減らし、日常を記録して排泄のタイミングを観察し、しそうな時間、仕草をしたらトイレに導く(成功だけをほめる)
  • 吠える
    →吠える行動を探り、その原因を取り除いたり、克服させる
  • 飛びつく
    →飛びつこうとしたときに「お座り」をさせてよくほめる。(お座りをしている状態のほうがほめてもらえるので、飛びついて甘える、催促する必要がなくなる)

といったように、叱らない状態を作る工夫をしてみましょう!!

「叱ってしつけるほうが楽」なのではなく、飼い主さんにとって叱りたい機会が多いのだと思います。
はじめての子犬、戸惑うことは多いかと思いますが、感情のある動物を迎えた以上は「初心者」というのは言い訳にはなりません。これは言葉の通じない小さな子供のしつけにも共通することですが、好ましくない行動を犬のせい、子供のせいにしてはいけないのです。困った行動をさせない工夫をしてみてください。

叱ってばかりは犬も辛いですが、飼い主さんだって楽しくないはずです。ワンちゃんはまだまだ小さいですから、関係を作るのはこれからです。うんとほめて、たくさん遊んで、犬との生活を楽しんでください♪

  • 2018/02/27
  • advision