動物の適正飼養の啓発
犬の飼い方
センターに収容され、飼い主のお迎えがなかった犬たちのうち、人馴れした子たちは、ボランティアの方々の多大なご協力をいただきながら、新しい飼い主のもとへ命のバトンをつないでいます。 人馴れしていない子は訓練が必要で、多くの時間と収容スペースを要しています。
しかし、収容スペースが迷子の飼い犬たちで埋め尽くされると、命のバトンをつなぐことができず、やむを得ず殺処分になる場合があります。 また、不妊・去勢手術していない飼い犬が逃走して、繁殖し、収容されてくる子たちもいます。
このように、飼い犬が原因で殺処分される子が増えないように、所有者明示、逃走防止、望まれない繁殖の制限など犬の飼い主の責務を果たし、 終生大切に飼ってください。
1.所有者明示・逃走防止
鑑札・狂犬病予防注射済票の装着(義務)
鑑札は市町村役場に登録時、注射済票は年1回の注射時に交付されます。 首輪に直接付けると「とれやすい」「犬が嫌がる」場合は、 鑑札ホルダーを利用してみてください。
マイクロチップ・迷子札
マイクロチップは、通常動物の体内に埋め込みます。 一度埋め込んだら一生涯使用できます。
首輪のサイズ
首輪がとれて逃走する子が多いです!首輪のサイズは、首の太さ+人の指2本分で十分 劣化の有無を半年に1回は確認!
くさり・リード・囲い
くさりやヒモは劣化していませんか? 月1回は点検、年1回は交換を! 力が強い子は、リード2本か、ハーネス装着! 庭で離し飼いの場合、囲いの高さは十分ですか?
- こんな事例も!
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リードを2種類つないで使用していたところ、つなぎ目がほつれて切れた
2.繁殖制限
飼い犬に子犬が産まれても適正に飼えない場合は、
必ず不妊・去勢手術をしなければならない
と法律で定められています。
不妊・去勢手術のメリット
生殖器の病気予防、ストレスからの開放、逃走・無駄吠え・マーキングの防止など
※手術によりホルモンバランスの影響で肥満傾向になること もありますが、子宮蓄膿症などの命に関わる病気予防のメ リットの方が高いです。かかりつけの獣医師にご相談ください。
助成金
- 徳島県獣医師会(徳島県民対象、10月頃申請、手術時期の指定あり、応募者多数の場合抽選)
- お住まいの市町村
詳細は実施機関にお問い合わせください。
3.病気予防
ノミ ・ マダニ
ノミは皮膚炎や寄生虫、マダニはバベシア症(貧血症状等)を起こすことがあります。 予防薬がありますので、動物病院に相談してください。
フィラリア症
さまざまな心臓病を起こしてしまう病気です。予防薬が必須です!動物病院に相談してください。
ワクチン
狂犬病(義務)、犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎など
4.マナーと飼い方
高齢、鳴き声がうるさい等の理由で、飼い犬の引取りはできません。責任を持って、生涯を終えるまで大切に飼ってください。